分子病理学研究室では、医学科のみならず、保健学科や薬学部についても色々な授業・実習を担当しています。
医学科 | 教養ゼミ(1年生:3年おき)、医学研究序論(1年生)、医療行動学(1年生)、病因・病態学(2年生)、臨床病理学(3年生)、医学研究実習(4年生)、臨床実習I(5年生)、臨床実習II(5-6年生) |
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保健学科 | 病理学(2年生) |
薬学部 | 病理学概論(4年生) |
チューターとして担当する10名を対象に1年生前期に行ないます。通常は3年おきに担当となります。
自主的な学習によって支えられている大学教育へのオリエンテーションとして、知的活動への動機づけを高め、科学的な思考法と適切な自己表現能力を身につける。具体的には、医学・医療に関する学習を円滑に行うために、『疾患と医科学』をテーマとして、大学における学習方法や学習成果の発表方法に関する知識と技能および自主的な学習態度を修得する。
がんの発生・進展の分子メカニズムがさらに解明され、それを応用した新しいがんの予防・診断・治療の展開が期待されている。分子標的治療をはじめとする個別化医療Personalized medicineは実臨床に応用されてきている。抗がん剤抵抗性の克服に関しては、がん幹細胞の特性を踏まえたアプローチが大切である。個別化医療をさらに進める形での精密医療Precision medicineでは、次世代シーケンサーをはじめとする最新の技術を用いて個人のゲノム・エピゲノムの詳細を把握し、臨床情報とつきあわせることにより、最適化治療を選択することができる。その過程において、人工知能Artificial Intelligenceを応用することは大きなメリットになる。
本教養ゼミでは、「がんの発生・進展のメカニズム」についての学習を通じて。今後の医学・研究・医療の方向性を考える。
また、後半は3学部(医・歯・薬)合同でIPE(Inter-Professional Education: 専門職連携教育)を行なう。
教養ゼミは唯一専門的なことを学べる場だったので毎週水曜日が本当に楽しみでした。まず、がん細胞を顕微鏡で見るというのは初めての経験だったので、驚きと感動でいっぱいでした。また『ゲノムとがん』や『症例』については、自分たちで問題点を抽出し、系統立ててそれらを分類したり、分担して調べたり、発表や討論をする中で様々な知識を得られると共に、他の人たちの意見や考えも聞くことができて、自分にとっての刺激にもなりました。さらに自分たちで何事かをやり遂げることの充実感も味わうことができました。英語の論文を読むのは本当に難しくなかなか思うようにいきませんでしたが、今後にも役立つよい経験ができたと思います。
医療や医学研究の現場を知り、その一端を担う医師となるべき心がまえと態度を自覚し、将来、医師になるための動機付けとする
医療における病理診断、病理解剖の重要性を学びます。具体的には、以下のような実習を行います
専門分野の知識がまったくない私には難しいところがありましたが、これから先数年かけてしっかり学んでいこうと思います。実際に染色してプレパラートを作成して顕微鏡で観察と作業はほんの一部でしかありませんでしたが病理の大変さが分かりました。また、実習でお話を伺って、病理の仕事の重要性を知ることができ、『最終診断をするところ』という言葉の重みを感じました。これからの医学部での講義を一つ一つに真摯な態度で臨み、勉強していきたいと思います。本当にありがとうございました。
学生が主人公の学習方法であるテュートリアル方式を主として行います。自ら勉強する課題を発見し解決する姿勢が重要です。モデル・コア・カリキュラムに添って必須ポイントは講義します。実習では、代表的病変について、顕微鏡およびバーチャルスライドを用いて観察します。
病理コア画像では、6年間の医学教育を理解するために必要最低限の病理画像を見ることができます。
F診療の基本(病理診断)については、「臨床病理学(3年生)」で学ぶ。
1週間にわたり、分子病理学(旧第一病理)、病理学(旧第二病理)および病院病理診断科が共同して行ないます。分子病理学が担当の時は、剖検症例の分析・発表、手術症例の顕微鏡観察、受付・標本作製・鏡検過程の見学、関連病院病理診断科(呉医療センター、呉共済病院、東広島医療センター、広島鉄道病院)の見学実習などを行ないます。
適正な医療の推進のために、病理組織診断、細胞診及び病理解剖の医療の中における位置づけと病理医の役割を理解する。臨床診断に必須の病理診断、細胞診の目的、方法、意義を理解する。
臨床実習II(アドバンスト)は分子病理学(旧第一病理)と病理学(旧第二病理)が共同で担当します。
病理学系研究室では、研究マインドを持った病理診断医・病理研究者の育成、病理の分かる臨床医の教育に力を注いでいます。しかし、5年生で行なう1週間の通常の臨床実習では、病理学系研究室における診療内容や研究の魅力を十分に伝えることができていません。病理学診断学をさらに学びたい学生さんは、2つの病理学系研究室共同で行う臨床実習アドバンストコースに参加することを勧めます。
病理診断の基礎的事項のみならず、代表的疾患の病理を通常の臨床実習よりも深く学ぶことができます。
医学科4年生が4ヶ月間にわたってひとつの研究室に所属し、研究指導者のもとひとり1テーマで実際に医学研究を行ないます。
医学研究を体験することで、医学研究とはどのようなものであるかを理解し、研究マインドのある医師・医学研究者となるべき資質を涵養する。
医学研究実習:10月1日~2月1日、研究成果発表会(ポスター/口演):1月30-31日。
広島大学分子病理学:鵜飼 翔一、大石 梨央、亀川 和俊、小池 優毅、堀江 航
テキサス大学MDアンダーソンがんセンター:荒木 悠太郎
シンシナティ大学医学部がん研究所:住本 夏子
ハワイ大学がんセンター:玉山 優
広島大学分子病理学:前田 徳也、丸山 諒太
国立がん研究センター東病院先端医療開発センター臨床腫瘍病理分野:川浪 美希
神戸大学病理学:井上 拓弥
テキサス大学MDアンダーソンがんセンター:堀 靖貴
シンシナティ大学医学部がん研究所:檜井 満夫
ハワイ大学がんセンター:小野 悠人
広島大学分子病理学:角 美里、加藤 朱里、竹田 雅彦、土本 紘子、原田 健司、安本 舞夏
シンシナティ大学医学部がん研究所:田中 肇
広島大学分子病理学:中村 将大
基礎配属実習は2013年度で終了し、4年生を対象とした「医学研究実習」に移行しました。
6週間にわたって希望する研究室に配属となり、実験や実習を行ないます。分子病理学研究室は、診断病理と実験病理の2本立てです。
病理診断・病理解剖の医療の中における位置つけおよび代表的疾患の病理組織像を理解する。また、分子病理学的研究の基本的手技を理解し、がん研究の楽しさを知る。
分子病理学教室での実習に取り組んできて、ほんとうに密度の濃い実りある実習だったと思います。基礎配属先を選ぶに際しては、病理診断に興味があり、臨床に直結することを学ぼうと分子病理学教室にしたのですがが、6週間を振り返ると実験の手技についても学び、カンファレンスにも参加し先生方の研究内容を聞くことで分子病理学的ながん研究に興味がわきました。もちろん、様々な疾患の病理組織像を学ぶことによって知識を深めることもできました。全体を通して先生方にはとてもよく接していただきました。また、病理についてのみならず、将来の進路のことなどについても、いろいろ相談に乗ってもらうことができ感謝しています。勉強になったのはもちろんのこと、とても楽しい時間を過ごすことができてよかったです。ありがとうございました。
2013/2/4-3/15 | 石川 洸、楠戸絵梨子、呉 晟名、山田英忠(アンデルセン) |
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2013/5/20-6/28 | 安東由貴、森岡真美(アンデルセン) |
2013/6/3-7/12 | 服部 幸(源蔵ビアガーデン) |
2012/1/4-2/10 | 箱田啓志(焼肉河月) |
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2011/1/4-2/10 | 飯尾澄夫、大窪修平、大場拓哉、川口頌平、柴田真美、馬場健太(アンデルセン) |
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2011/2/14-3/25 | 久保川佳子、遠矢希、原武大介、宗近由貴、山田恭平(スペイン料理バスク、アンデルセン) |
2010/1/4-2/12 | 谷口恒平、森洋子、寺田晋作、服部拓也(鶴亀、アンデルセン) |
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2010/2/15-3/26 | 内川慎介(アンデルセン) |
2010/5/10-6/18 | 藤岡弓朗、向原伸太郎、中村耕樹(アンデルセン) |
2010/6/21-7/23 | 北川浩樹、桑原研、小川あかり、小川知子(オリエンタルH) |
2009/1/5-2/13 | 荒木洋一朗、白石泰尚、須澤仁、福岡正隆(わらじ) |
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2009/2/16-3/27 | 河島茉澄、小早川真未、藤本亜弓(豆匠) |
2009/5/11-6/1 | 沖剛、中西泰之、赤羽慎太郎、大久保陽策、甲元公子(アンデルセン) |
2007/12/17-2008/2/1 | なし |
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2007/1/9-2/9 | 浦岡直礼、西山昌志、野瀬大補、林優美(わらじ) |
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2005/4/11-5/13 | 石川優樹、上原慶一郎、岡田恭江、鈴木絢子、武本知子(まつばら) |
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2004/4/9-5/14 | 藤井将義、池田尚子、北川麻紀子、美山貴彦、佐田友藍(わらじ) |
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2003/1/8-2/7 | 一ノ瀬信彦、浦部和秀、真田道夫、田辺真奈美、谷峰直樹、三隅俊博(豆匠) |
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2002/1/8-2/8 | 大森慶太郎、川瀬理恵、川副宏、安井博規、山田大作、山本陽子(リーガ) |
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2001/1/9-2/9 | 陳莉微、中村優子、三浦奈央子、夜陣真理子(明洞) |
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2000/1/11-2/10 | 安部良、石橋幸四郎、小野麻由子、橋本義政、矢野修也 |
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1999/1/8-2/1 | 上田静世、椎木倫子、須藤なほみ、仙谷 和弘、信実孝洋、杉山緑、村上京香(磯の坊) |
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1998/1/8-2/10 | 徳永史登、中村浩之(プリンスH) |
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※( )内は、歓迎会あるいは打上げの場所
樋野興夫先生(順天堂大学 病理・腫瘍学)
落合淳志先生(国立がん研究センター 臨床腫瘍病理部)
谷山清己先生(国立病院機構呉医療センター 臨床研究部)
國安弘基先生(奈良県立医科大学 分子病理学)
黒田誠先生(藤田保健衛生大学医学部 病理診断科)
横崎 宏先生(神戸大学 病理学)
Ayse Ayhan 小川先生(聖隷三方原病院・Johns Hopkins University)
学生10名1グループとして、教授を中心とした各研究室の教員が相談にのり、助言をするのがチューター制度です。主な役割は、修学指導と生活指導です。1年生前期には、このグループ単位で週1回教養ゼミが開講されます。安井教授のチューターグループでは、折々に楽しいチューター会を開いています。もちろん、ワインは20歳になってからです。